暑いころになると最近見かけるようになったのは植物を窓際に育ててカーテンの代わりにする「グリーンカーテン」
ツル植物を育てながら見ため的にも風情があって素敵ですよね。
様々な施設などで進められているヒートアイランド対策であるグリーンカーテンですが一体どれくらい効果があるのでしょうか?
この辺りが気になるところですよね?
なので調べてみました。
グリーンカーテンの効果とは?
グリンカーテンの効果は一体どういうところになるのでしょうか?
1.冷却効果
これが言わずもがなといった感じでしょうか
そもそも、なぜ冷却効果があるのかというと建造物は夏場の気温が高い時間になると表面温度が60度近くまで上昇します。
しかし、植物を壁際に育てるとかぶさっている壁は30度近くまで温度が下がるのです。
植物は温度が上がらないために葉っぱから水分を蒸発させ気化熱で温度を下げています。
いわゆる蒸散ですね。
これが植物の温度を30度近くでとどめている理由になります。
なので正確にはグリンカーテンは冷却効果があるのではなく温度を抑制する効果があるんですね。
また植物の蒸散によって温度が下がるという理論があるのですが
どうやら、この作用はあまり大きくはないようですね。
2.日光遮断
そもそもカーテンと同じ考え方ですが日光を遮断を期待することができます。
これは葉っぱに含まれるクロロフィルやアントシアニンなどの色素が可視光線や紫外線をカットしてくれるからです。
なので普通のカーテンよりは光を通しにくく紫外線もカットできますが、
といっても隙間から光が通る以上過度な期待は持てません。
といった感じになりますね。
これではよしずと違いがあまりよく分かりませんね。
なので調べてみました。
グリンカーテンとよしずの違い
グリンカーテンとよしずの違いは何なのでしょうか?
その比較とメリットとデメリットを考えてみましょう。
徳島大学の研究のグリーンカーテンとよしずの比較データを引用すれば
どうやらグリンカーテンのほうがよしずより5度近く表面温度が低かったようで
ゴーヤでのカーテンはよしずよりも30%高い温度上昇抑制効果を発揮すると見積もられたそうです。
グリーンカーテンのほうがに優位に働いているみたいですね!
しかしグリーンカーテンのデメリットとして
・育つまでに時間がかかる
・虫が寄ってくる
・光が遮りすぎて真っ暗になる可能性があり、簡単に開閉ができない
・水やりをしないと冷却効果は見込めず、遮光効果のみになる
といったデメリットがあるためよしずのほうが簡易的に納涼ができるメリットがあるんですね。
グリーンカーテンが見込める節電量は?
グリーンカーテンをすることによって期待したいのは節電量ですよね?
一体どれくらいの電力を節電できるのでしょうか?
徳島大学での情報によると郵便局で実施されたグリーンカーテンの節電効果は30%カットに成功したみたいですね。
しかしこれは大型の施設でかつ長期的な冷房施設使っているからこそ得られた結果みたいで
実際の家庭レベルではそこまで大きな節電は見込めないみたいです。
ここで温度のほうに注目したいと思います。
神奈川県環境科学センターの報告書によるとグリーンカーテンをすると最大で3.8度の気温が下がったという結果が出たようです。
都市研究の発表では心理的影響による体感温度は1.3度ほど下がるらしいです。
と2つのデータを考えると1度近くの体感温度を下げる効果があると想定できます。
なので28度設定でも26~27度で設定している家庭より同等の体感温度で過ごせると考えれば
1度の分の節電ができると考えれらます。
これはエアコンの種類によっても大きく違うので何とも言えませんが1日9時間ほど使用している場合
1度設定温度を上げると約10%の節電ができるようです。
以上のことからグリーンカーテンに期待できる節電量は10%と私は考えます。
10%だと大体月500円くらいの差が出るくらいでしょうか?
肥料や水道代手間を考えると実はそこまで優れたものではないのかもしれません。
まとめ
グリーンカーテンは確かに効果が高い保冷効果があるみたいですが
費用対効果を考えるとそこまでいいものとは言い難いかもしれません
しかし、電気を使用しないエコロジーな考え方やエアコンが苦手な人、菜園が好きな人など
少しでもメリットを感じることができる人にはメリットが大きいと思いますよ!
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